今日も銀行ネタを一つ。
僕が現役の時代に、よく売れた商品がありました。
それは、「クーポンスワップ」。
通常は通貨スワップで、元本と利息の交換を行います。
100万ドルと123百万円を初回に交換し、定期的に円とドルの利息の交換を行います。そして最後に元本を戻して終了となります。
ところが、クーポンスワップでは、元本の交換を行わないのです(図)。
これにより、長期にわたって一定レートでUS$を購入できるメリットがあります。ドル円の為替相場は現在「ディスカウント相場」なので、長期の契約だと円高でFIXできるのです。つまり、輸入企業だとメリット感があります。為替予約でも短期のものより長期のものの方が円高でレートを確定できます(現在は)。
●リスク
クーポンスワップのリスクとしては、次のようなものが挙げられます。
(1)相場が将来円高に動いたとき、 本来得られたメリットを享受できない
(2)締結時の相場を維持していた場合は、将来為替差益が発生する
(3)クーポンスワップに特約が付いている場合のリスク
(例:為替相場が一定の円安水準のレートに達すると将来の交換取引が消滅するノックアウトオプションが付いている場合)
(3)は特殊ですが、現在はこんな商品まで出てきたんですね。ネットで見つけて驚きました。銀行マンとしては、お客さんの長期の為替リスクを軽減したいと思うので、突然相場が悪い方に触れて交換取引が消えるというのはあまりお勧めできるものではありません。円高に行きすぎるのならともかく。。(これで交換できなくなったら銀行が損しますね)
ただし、この金融商品は信用力がないと利用することはできません。融資の審査と同じような手続を踏んで初めて利用可能となります。だから貿易為替の実需が5年で1000万ドルあっても、全てをFIXできるわけではないのですね。最高でも「実需の30%以内」、それに「信用力を考慮」など、金融機関によって与信管理がされています。
円安傾向になってくると、この商品の相談がちょくちょくやってきます。
興味のある方は金融機関の担当者の方に尋ねてみてはいかがでしょうか。
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