「天職」について最近考えます。
天職の定義は、辞書で調べると次のようになっています。
【天職】-天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業。(大辞泉)
天から授かったという点では、私が勤めていた銀行は、これに当たるかもしれません。就職活動をしている中で、偶然拾っ
てもらったのですから。
しかし、「その人の天性に最も合った職業」か?と問われると、それはNoと答えざるを得ません。
やり甲斐はありました。訪問すると喜んでくれたお客様も数多くいらっしゃいます。
でも一方で、銀行の宿命でもある「回収」をしなければなりません。顧客の業況が悪くなると、融資金は返してもらわなけ
ればなりません。財務内容が悪化すると、貸出金利も上がる傾向にあります。悪くなったら、首を絞めなければなりません。
私は幸いというか、あまり回収の仕事を与えられなかったので、実はこういった辛い思いをすることは少なかったのです。
そうはいっても、組織全体としては必要な仕事でもあるので、あまり仕事に対して胸を張っていられませんでした。業界全体(銀
行、ひいては金融)のことを良く思わない人も、友人レベルで見られました。
おそらくこれは私にとって天職ではなかったのでしょう。
銀行を辞めたのが2002年、翌年起業して、丸6年が経過しました。
現在の仕事はコンサルティング、行政書士業、講演などがありますが、2008年からメインは完全に「創業支援」となりまし
た。週に3回、次の3月まで予定が入っています。これに加えて、創業系の短期の講師もいくつかお受けしています。
創業支援の仕事で、一つ感じたことがあります。
それは、仕事に向かうときに、「嫌だな、と思ったことがない」のです。「面倒だなぁ」もありません。これは凄いことだ
と思います。銀行時代は、出勤の朝、電車に乗る瞬間がどれだけ苦痛だったか。毎日というわけではありませんが、「はぁ、今日
も仕事か」と、「やらされ感」であふれていました。
現在もいろいろな仕事がある中で、創業支援だけは、苦痛がゼロに近いのです。
「これが天職というものなのか!」と思います。
30歳を超えて、ようやく見つけることができました。
今日は創業プラザの日で、13:15~20:00まで、ほぼ休みなく相談を受けていました(20時からは猛スピードで相談レポート
を書き、2分前にようやく書き上げました)。
全力投球で想いをぶつけてくる相談者も多いため、こちらも全力を出し続け、終わる頃にはグッタリしています。
でも、おそらく金曜になると、またニコニコして出かけることでしょう(そしてまた21時過ぎにグッタリ)。時には通常の
スタート時間よりもかなり早く席に着いていることがあります。それくらい仕事が苦痛でないということなのでしょう。
自分の出勤を待っていてくれる人がいるというのは嬉しいことです。
相談が終わった後の「ありがとう」が、何よりの栄養となっています。
相談後に実際に動いて結果を出してきて、笑顔で報告に(わざわざ)来てくれる。
これはさらに嬉しいですね!
社会の中に自分の居場所が一つできたみたいで、この仕事をしていて本当に良かったなぁと思います。
ジャンル English, インキュベーション, 小坂事務所, 支援公的機関, 経営者として || コメントは受け付けていません。