知ってトクする身近な法律クイズ

【法律クイズ◇第12号】
住宅の贈与が無効?



今回は相続がらみの「贈与」の問題です。「贈与」もトラブルの多い法律行為です。

Sさん(45歳、男性)は東京都在住のサラリーマン。都内のアパートに暮らしていますが、家賃が高いのに頭を悩ませていました。4人家族で月15万円の家賃を支払って います。他に駐車場代もかかるので、引っ越しを本気で考えていました。そんな時のことです。 実父が、所有する埼玉の家を贈与してくれると言ってくれたのです。 実父の家は2軒続きで、1軒は誰も住んでいない状態です。もったいないので、ここに住めと言ってくれたのです。 Sさんはとてもいい話と思い、家族とも相談したところ、子供の学校は変わるけれども、家計のためにはまたとない話で、大賛成でした。 そしてSさんは学校が新学期となる4月からそこで暮らし始めました。 ところが、そこから問題が起こりました。 Sさんには兄のTさんがいます。Tさんは今会社の都合で福岡で暮らしているのですが、Sさんの贈与の話を聞いて実父にあわてて連絡してきました。「貸すんだったらまだしも、弟にだけ贈与なんてひどいじゃないか!」 実父も、確かに弟の方にだけ贈与するのは不公平だったかなぁ?と思い、やっぱり贈与は取り消すことにしました。ところがこれにはSさんも黙ってはいません。「一度贈与してもらってもう住んでいるんだから、書面なんか交わしてなくても贈与は取消なんかできないよ!」(ちなみに所有権移転の登記はまだしておらず、登記上の所有者は実父になったままでした)

さて、Sさんはこの家の所有権を主張できるのでしょうか? それとも実父に所有権があるのでしょうか?

1.贈与は取り消しできず、Sさんが所有権を持つ
2.贈与は取り消しできて、所有権は実父にある



解答へ!



知ってトクする身近な法律クイズ ホームへ

小坂英雄オフィシャルサイト