知ってトクする身近な法律クイズ

【法律クイズ◇第14号】
最後の遺言



Vさんは愛知県に住む80歳の男性。妻に先立たれ、今は次男夫婦と共に暮らしています。そんなVさんは、最近TV番組で相続の話を聞いて、遺言を作成しなければならないと決意しました。そこで、東京に住む長男夫婦を呼んで、次男夫婦も交えて遺言書の中身について話し合うことにしました。
長男「不動産も金銭も当然半々だよねぇ」
次男「いや、僕は父の面倒をもう20年もみているんだ。半々ではないだろう」
長男「でも生活費の一部は父の年金からもらっていただろう」
次男「それはそうだけど...」
長男「じゃあ半々で決まりだな。父さんもそれでいいだろう?」
Vさん「そうするか...」

Vさんは長年一緒に暮らしてきた次男に財産をより多く残そうとしましたが、一旦納得して、遺言書を作ることにしました。 長男「念のため、これで決定ということをハッキリさせるためにこの遺言を取り消さな いと書いておいてよ」こういうので、Vさんはしぶしぶながら、『
不動産、金銭は折半』『この遺言は取り消さない』として、自筆証書遺言を作成しました。そして、遺言書は長男が保管することになりました。

Vさん「ふぅ。これで一件落着だ。」ところが、この遺言書を作成して以来、長男の態度が悪くなってきたような気がします。遺産をもらえることが確定したからでしょうか。Vさんはやっぱり遺言を撤回したくなっているのですが、原本は長男のもとで、しかも「取消不能」の文言を付してしまいました。Vさんは後悔して、悔やんでも悔やみきれません。「こんなことなら遺言書を作らなければよかった」 とはいっても、何か方法を探さなければ、とVさんは考えたところ、本で「遺言書が2通あれば、後の日付のものが有効になる」と読んだので、今度は公正証書で遺言を作成することにしました。その内容は、『
以前の遺言書の内容は全て取り消す』『不動産は次男に全部相続させる』 『金銭は、長男次男で折半する』というものでした。(でも取り消ししないと書いてしまったからなぁ...)

さて、Vさんの相続はうまくいくのでしょうか?
この場合、どちらの遺言書が有効になるのでしょうか?

1.最初に書いたものが有効
2.後に書いたものが有効
3.どちらも無効になり、法定相続分にて相続を行う



解答へ!



知ってトクする身近な法律クイズ ホームへ

小坂英雄オフィシャルサイト