【法律クイズ◇第2号】
土地を盗られた!(Bさんの怒り)


Bさんは、待望のマイホーム用の土地を買ったばかり(岐阜県、35歳)。今回はひどく怒っています。その原因というのも...
ある日、Bさんは知人のXさんから「自分が相続で10年前に受け継いだ土地が更地のままなので、購入しないか?」という誘いを受けました。Bさんは当時奥さんと子供2人で賃貸住宅に住んでいましたが、そろそろマイホームを、と思っていた矢先で、話はトントン拍子に進みました。現地にも何回か家族と足を運び、「国道から離れた、静かな場所で環境もいいわ」と奥さんも言っていたので、すっかり気に入りました。業者は通さずに、Xさんとの相対取引をして手数料も節約しようという話も「オトク!」であると思い、Bさんは契約しました。代金は2千万円。

さて、Bさんは代金を銀行から振り込み、Xさんから受領の電話があったので、住宅建設業者と連絡を取って、建物建築の打ち合わせを始めました。大変だったのは、業者が現地視察した時です。何と、もう家の建設が始まっているではないですか! 業者は「他に頼んでいることを内緒にしてひどいじゃないか!」と怒りましたが、もっと怒ったのはBさんです。「まだどこにも頼んでないぞ!!!(激怒)」

Xさんにすぐ連絡しましたが、連絡は取れません。そこで、Xさんの自宅や勤務先にも行きましたが、既にいなくなった模様。建設業者から話を聞きだして、建築依頼主と何とか連絡の取れたBさんは、「どういうことなんだ!!」と問いつめると、建築主Yさんは、「私が所有者ですが、何か。」と、平然としています。話をよく聞くと、YさんもXさんと契約を交わしたとのこと。しかも契約日はBさんの契約日の翌日です。「詐欺だ!!」とBさんはやっと気づきましたが、手遅れ。

Yさんは契約当日土地の所有権の登記も済ませてあります。YさんもBさんと同じく、二重の契約をしていることは、その時まで全く知りませんでした。同じような境遇の二人です。詐欺を行ったのは、Xさん一人のようです。もちろんXさんは代金を二重に受け取っています。 

さて、ここで問題です。ちょっと文章長かったですか?このようなケースを「二重譲渡の問題」と言っていますが、Xさんが詐欺を行っていることをBさんもYさんも知らず、いわゆる法律上「善意」だった場合、所有権はBさんYさん、どちらに認められるのでしょうか??以下の1〜4のうち、どれが正しいでしょう。
1.契約が一日早いのでBさんでしょう。建物の建設はストップです。
2.Bさんに所有権があるけど、建設がほとんど終わっていたら、所有権はYさんに認められます。
3.登記を先に済ませたYさんに所有権があるでしょう。
4.裁判で解決しないとダメです。
(ヒント:結果は、世間一般では納得のいかないものではないでしょうか)


解答へ!



知ってトクする身近な法律クイズ ホームへ